高齢化社会の影響から、訪問入浴サービスでの看護師の需要が高まっています。
そもそも訪問入浴サービスというのは、文字通り、利用者の自宅を訪問して入浴サービスを実施することです。訪問入浴を利用する人は、要介護度が4から5というように、自力で動けない方が多いです。そのため、自宅で安全に入浴をすることが非常に難しいといえます。そこで頼ることができるのが、事業所が実施している訪問入浴サービスというわけです。
訪問入浴サービスでの看護師の主な仕事は、利用者が安全に入浴できるようにケアすることです。例えば、入浴前には利用者の血圧、体温、脈拍などを測って入浴できる状態なのか確認していきます。さらに、身体にストレスを与えないように、入浴するお湯の温度管理、時間の調節なども行っているのです。もちろん、洗髪や洗顔なども看護師の仕事になります。
ただ利用者の入浴をサポートする仕事と思われている人は多いですが、入浴させるに当たって色々と配慮することが求められます。例えば、利用者が安心できるように1つ1つの作業をこまめに口頭で伝えなければいけません。また、温度変化が大きい入浴という行為は、利用者の身体に負担がかかりやすいです。なので、扇風機やファンヒーターを使って、少しでも温度が変化しないように調節しなければいけません。さらに、入浴後は湯冷めをしないように素早く着替えができるようにサポートする必要もあります。
このように、いろいろと気を遣う必要があるので、気配りが上手な人に向いているといえるでしょう。